お越しいただきありがとうございます。
先々週の土曜日に義姉夫婦の招待でお芝居を観てきました。
演目は明治座創業150周年の記念講演「赤ひげ」でした。
脚本:堤康之 演出:石丸さち子
主演:船越英一郎
山村紅葉さんも出てました。
人形町って地名が面白いですね。
どうして人形町という地名になったのでしょうか?
江戸開府後の寛永元年 (1624) ころ、京都から江戸に下ってきた歌舞音曲の名人猿若勘三郎が、猿若座(のちの中村座 ) を人形町に開いたのが江戸歌舞伎の始まりだそうです。次いで、泉州堺の村山又三郎が村山座(のちの市村座)を興し、ともに人形町に歌舞伎上演の芝居小屋を建てました。
また、安くて、短時間で芝居を楽しめる人形芝居も庶民に盛況で、歌舞伎や浄瑠璃による操り人形の芝居小屋もあり、とても賑わっていたそうです。
人形を作る人、修理する人、売る人、人形師など人形に関わる人々が大勢暮らしていたため、人形町の地名となったそうです。
地下鉄の人形町駅には東京メトロ日比谷線と都営浅草線が乗り入れています。
明治座は東京駅から2.1km、徒歩でも行けますね。
17時開演でしたが、少し早めに着いたので人形町の甘酒横丁をぶらぶらしながら明治座に向かいました。
写真を撮りながら歩いたのでご一緒に~
地下鉄から通りに出ると、自家焙煎のほうじ茶専門店「森乃園」のほうじ茶を焙煎する匂いがこの辺り一帯に漂っていて思わずほうじ茶ソフトクリームを注文。焙煎の匂いに負けました(笑)
向かいの通りの角のお店の隣には、日本3大鯛焼きと言われている「柳家」(大正5年創業)の鯛焼きやさん、40~50人くらい並んでいました。
情緒あふれる下町の散歩道です。
こういうお店、何屋さんって言うのだろう?
老舗のお豆腐屋さん「双葉」、甘酒も売ってました。
こちらが、かの有名な、すき焼き専門店「今半」
和室にテーブルと椅子席、掘りごたつの個室も有ります。
隣のお肉屋さんとお惣菜屋さんも大人気
こちらの特選すき焼きコロッケ(1個324円)は黒毛和牛の切り落としが入ってます。すき焼きのタレを感じるそうです。これを食べながら歩いている若者もいますよ。
甘酒横丁から明治座に向かう途中、浜町緑道には勧進帳の弁慶像があります。
明治座に着きました。創業150周年だそうです。
3階までエレベーターで上がって、劇場の前にはお土産物屋さんが並んでいます。
緞帳(どんちょう)の絵が動いています。『四季喜昇座 – 時を紡ぐ緞帳』
チームラボによってデジタルで描かれた明治座創業150年を記念したものだそうです。
文明開化の頃の日本橋、人形町。今現在と同じ時間の街並みが描かれているとアナウンスがありました。
1階席、914席(建物の3階)2階席と3階席も合わせると1368席
さて、いよいよ開幕です。
極貧の五郎吉一家の心中のシーンでは心中に至る理由の切なさと、子役の演技の上手さに引き込まれて涙してしまいました。
幕が下りて、再度幕が開くと、
観客のスタンディングオベーション、3回も(*^^*)
舞台が終って、予約していたお店へ向かいました。
徒歩5分ほどで着いた隠れ家的なお店
・お刺身盛り合わせ
・かすべザンギ(北海道ではエイの唐揚げのことを言う)
・白い出汁巻き卵(北海道産の米で育った淡黄色の黄身の卵で作る卵焼き)
・??忘れた
・つぶ貝ガーリックバター焼き
7月~9月に来店すれば、根室の美味しい花咲ガニが食べられるそうです。
吉幾三さんが贔屓にしているお店らしく直筆の掛け軸が飾られていました。
お刺身が新鮮で青物も美味しかったです。
根室の郷土料理というのは初めて食べたのですが、
食材の鮮度も良く、どの料理も堪能しました。
ご馳走さまでした。
山本周五郎の「赤ひげ診療譚」は図書館で文庫本を借りて読みました。
「赤ひげ」というだけで庶民の味方の医師を連想しますが、この本はそんな単純なものではなく様々な人間の凄まじい人生が描かれています。
貧富の差と政治に対する憤りが伝わってくるのと同時に、赤ひげの人間に対する愛をひしひしと感じる場面が何度も出てきます。
悪いのはその人間ではない、貧困と無知が悪いのだ、と。
現代社会ではもうこの時代のような貧困や無知はありませんが、不平等や生きにくさというようなものは変わっていないように思います。
医療とは何なのか?その限界と医師の役割とは何か?
避けることの出来ない病や死について、家族や周りの人々の寄り添い方
確かに生きた人の最後を看取る事は生の重みに気づく時
1人の若い医師、保本登の成長を通して、人間の生を考えさせられる物語でした。
本を読みながら飲食OKなcafe、ツナカレーホットサンドとコーヒーを窓側の席で。
右は奥の書庫の写真ですが誰もいなかったので撮ってみました。
左の本の写真は今日撮りましたが、右2枚は10月中旬の写真です。
今回も長くなりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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