お越しいただきありがとうございます。
昨日、一昨日とマンションの雑排水管清掃と消防設備点検でした。
バタバタしながらも、富山旅の続きです。(長文なのでお忙しい方はスルーしてください)
今回泊まった富山マンテンホテルは口コミが大変良いホテルです。
たぶん要素は3つ、利便性とお風呂と朝ごはん
📌利便性
富山駅新幹線改札口正面・市内電車①番乗り場より5分、桜橋下車でホテル前
📌お風呂
・男性:立山連峰展望人工ラジウム温泉・サウナ・水風呂・ジェット風呂・露天風呂
・女性:人工ラジウム温泉・岩盤浴
※ビジネス利用の男性が多くお風呂は独り占め(*^^*)
📌朝ごはん
和・洋を選ぶ:サラダ・ドリンク・ご飯・パン食べ放題
バランスが良くてとても美味しかったです。
アサイーと富山の水と珈琲を飲みました。
※ホテルに隣接したレストランも(カフェ、割烹、焼肉、居酒屋)あるので便利だと思います。
珈琲飲んだら出発でーす。
ホテルを出たらちょうど電車が来たので富山駅へ
富山駅から高岡駅まで「あいのかぜ富山鉄道」で20分
高岡の観光案内所でアドバイスとMapをもらいました。
※高岡はスイカやイコカなどが使えないので紙の切符を買う必要があるそうです
<今日の予定>
高岡大仏→山町筋(やまちょうすじ)→金屋町(かなやまち)
まずは高岡大仏に向かいます。万葉線で坂下町駅まで10分(前記事で岩瀬浜行の電車は市内電車でした。万葉線って書いていたので修正しました。ゆかちんのコメント読んで気が付きました。thanks)
豚さんのラッピング電車です「LIBOOOTRAM/ライブゥートラム」
天気予報は雪だったのに晴れてます(*^^*)
薄曇りくらいだけど、ときどき晴れです🌞
高さ約16m、重量65t の美しい大仏様
イケメン大仏と言われているそうですよ。
歴史は浅いですが、自称日本三大仏(奈良、鎌倉、高岡)のひとつとして市民に愛されています。
高岡市は江戸と明治の大火で2度の焼失を経験、火事に強い銅像にしているそうです。
回廊の中を見学して折り返し、坂下駅を通り過ぎて山町筋をそぞろ歩きしました。
「重要伝統的建造物群保存地区」
この街の建造物の特徴、わかるでしょうか?
左)荻野家の銅板葺看板、壁は焼き杉、菅野家の天井は屋久杉、釉薬をかけた煉瓦の防火壁、鋳物の雨どいは装飾が施してあるなど。
右)土蔵造り
山町筋と言う名前は高岡御車山(たかおかみくるまやま)を所有することから山町と呼ばれていたから。加賀藩2代目藩主の前田利長が高岡城を築いた際に、豊臣秀吉から譲り受けた御所車を町民に与えたもの。
1900年(明治33年)の大火を経験して土蔵造りの建築物を作るようになった。
📌必見
菅野家 国重要文化財 江戸末期~明治にかけて廻船の隆盛に伴い財を築いた。高岡銀行、高岡電燈を創立し政界にも進出。
外観は黒漆喰仕上げ、防火壁、石柱、鋳物の支柱、釉薬をかけた煉瓦の防火壁などに洋風の要素が取り入れられ独特でありながら華やかです。
屋根は鯱や雪割を付け、雷紋を施した大きな箱棟です。こんなの初めて見ました。
現在もご家族で居住されている住宅を一般に公開されています。
右)庇天井(ひさしてんじょう)のランプ吊りの鏝絵(こてえ)
現在は高岡ガス株式会社を経営、観覧料 一般300円、中学生以下無料(9:30-16:00)
この日は地震後初めて開けた日で、私たちは最初の観覧客だったそうで喜んでいただけたようです。解説員の方が丁寧に説明してくださいました。その説明を覚えているうちに書いておきます(^^)
左)店の間 右)店座敷
左)仏間のお仏壇(浄土真宗)
この仏壇は日常的には使わず、折りたたんで蔵にしまってあるのだそうです。加賀金箔があしらわれた豪華な仏壇。法事などの特別な時だけ出されるのだそうです。
まさか、行事のためだけのお仏壇があるなんて思いませんでした。
左)諏訪蘇山作と書かれた壷や漆器、ガラス製品など
右)大正時代のシャンデリア(部屋の格調によってライトの数が違うそうです)
大正ロマンを感じますね。
本間 京都では格調の高いお雛様だそうです。調べると高名な京都の人形師、大木平蔵作の明治中期のひな人形のようで気品があります。
最近ではお雛様の位置は向かって右ですが、京風に飾られていますね。
左)こちらもきっと貴重なお雛様、
中)本間の欄干はベンガラ色の壁と調和して格調高く、大工や左官も有名なのかも。
右)高岡駅の発車メロディー銅鋳物で出来た「おりん」が飾られていました(^^)
こちらは普段使いのお仏壇(シャンデリアのライトは1つの部屋)
江戸時代中期から明治30年頃まで、大阪と北海道を日本海周りで商品を売り買いしていた商船群が北前船です。菅野家は明治初頭に北前船で財を築いた。明治22年には高岡銀行を設立。36年には高岡電灯を創立、一方で政界にも進出した。
菅野家は渋沢栄一氏(左写真)とも親交があり、小泉元総理大臣も訪れたという。
右)北前船は石も運んでいた。土間や中庭に置かれ奥に見える石は「掴み石」と呼ばれ、幸運をつかむ石と言われているそうです。握りこぶしように見えます。
菅野家をゆっくり見せていただいた後は千本格子の街並みでした。
県指定有形文化財 筏井家住宅 重厚な銅板の雨どいや千本格子が風情あります。
富山銀行本店(現在営業中)旧高岡共立銀行本店
大正3年築、東京駅を模したと言われる
高岡御車山(たかおかみくるまやま)資料館でトイレを借りました。
こちらは高岡信用金庫本店 土蔵造りを模した黒漆喰の建物
千保川にかかる鳳凰橋を渡って金屋町に入ります
金屋町 重要伝統的建造物群保存地区
土蔵造りの家と千本格子、石畳、鋳物のグルーチング(側溝の蓋)
石畳の中に無数の銅板の破片が埋め込まれている。ブロンズ製2個と石で作った5個の計7個 ハートや星型を埋め込ませてあるそう。建物に興味がない方は石畳を見て歩くのもいいかも(笑)
鋳物資料館
金屋町通り
加賀前田家二代目当主前田利長は産業発展のため7人の鋳物師(いもじ)を招き、千保川左岸に土地を与え鉄鋳物の生産、後に銅鋳物を発展させました。
右)高岡は銅板葺建造物が多く見られます。銅板葺が用いられたのは、木造建造物の堅牢度を高めて火災の類焼を防ぐためであり、厳しい風雪から建物を守るためでした。
銅板は年月を重ね、深みのある飴色や緑錆の味わいある色に変化しています。銅板の壁や屋根、雨どいなどと石畳がマッチして風情ある街並みが心に残りました。この辺りでは千本格子のことを「さまのこ」と呼ぶそうですよ。格子の幅によってとても美しく見えたりするんだなぁと思いました。
川巳良諏訪神社の前を通って電車通り片原町駅まで歩いたのですが5分待っても電車は来ず、電車乗り場は車道と隣接していてちょっと怖い。高岡駅まで13分ほど歩きました。高岡市は漫画家の藤子・F・不二雄さんの出身地であることからどらえもんトラムが走っているそうです。
高岡駅ビルクルン高岡、昼時なのに誰も居ないけど大丈夫?と思いつつ「海鮮旬菜ふじた」に到着。食べたかった氷見うどんを注文しました。出てくるまでに時間はかかるけど、ほのかに香る昆布だしと喉ごしの良いうどんはとても美味しかったです。
お腹も大満足したので瑞龍寺にGo!徒歩10分
参道に前田利長公の銅像がありました
国宝 高岡山 瑞龍寺(こうこうざんずいりゅうじ)
拝観料:一般 500円、中高生 200円、小学生 100円
拝観ボランティアの方が一緒に廻って説明してくださいました。時間の有る限り、面白い話が聞けます。
前田利長公の菩提を弔うため三代藩主前田利常によって建立され、伽藍(がらん)の造営には約20年の歳月を要しました。
前庭の白砂利に並行に並ぶ砂紋が美しい
総門 重要文化財 総けやき造りの薬医門
総門、山門、仏殿、法堂が一直線上に並んでいるそうです
総門の門扉は堅固で飾り金具も豪華
総門からまっすぐに進むと山門があります。
山門 国宝 高岡山(こうこうざん)と書いてあります
山門を額縁に見立てて。。。仏殿が見えるように設計されているとのこと
季節が良ければ青い芝がきれいだそうです。
国宝 仏殿
鉛瓦葺きで、総重量は47トン
この重い屋根を支えるために基礎を深く掘っているため地震にも強い
右写真の角の石ですが、L字に切り出してあります。1614年にどのようにして切り出したのか、謎ですね。
仏殿の中に入って回廊を廻ります。
総欅造 本尊の釈迦如来 脇侍は文殊菩薩・普賢菩薩が須弥壇上に安置されています。
左)三段の板の一番上には木目を人の目に見せるように配置
右)燭台 台になっているのは亀趺(きふ)とか贔屓(ひいき)と呼ばれる中国の伝説上の神獣で、龍が生んだ竜生九子の一つ。重きを負うことを好むことから、土台の装飾などに用いられます。
皆が触りたくなる柱です
国宝 法堂
国宝 法堂 客殿書院造り 内外陣天井に狩野安信筆四季の百花草が描かれている
正面には鳳凰の欄間、内陣中心には前田利長公の位牌が安置されています。
瑞龍寺最古とされる仏像に「木造烏蒭沙魔明王(うすさまみょうおう)立像」がある。
「トイレの神様」とも言われ、烏枢沙摩明王は禅宗の寺では「東司(とうす=トイレ)の守護神」として祀られていることが多いそうです。
瑞龍寺の明王像は室町時代以前の制作とされ、明王が左足を高く上げ、不浄な振る舞いのあった猪頭の亥子神を縛り上げ、戒めている姿が特徴です。
コロナ以降、烏枢沙摩明王は前方にぐっと乗り出して皆の様子をご覧になっているそうです。
天井絵は色が褪せてしまっています。
伽藍(がらん)
調べると伽藍とは僧が集まって仏道を修行する清浄閑静な所とありました。
ここの障子は年末に小学生が全部張り替えてくれるそうです。
窓のサンに水抜きを造り腐らない工夫です
左の桐の紋、何か気が付きましたか?
真ん中の写真との違いです。
これはわざと間違えた紋をつけて未完成としているのだそうです。
『完成してしまえば後は朽ちていく』と考えられ、敢えて完成させない事によって永遠に続くようにと願われたのです。災いをさけるという意味もあるらしいです。
地震で倒れた灯籠
高岡の駅で男の子が電車の発車メロティー「おりん」を鳴らしていました。
岩瀬の老舗和菓子店「大塚屋」の三角どらやき
駅中限定北陸アンバーエール 美味しかったそうです(*^^*)
東京駅でお弁当を買って帰りました。夫は山形の「牛肉ど真ん中」
ヤフーニュースで富山の岩瀬地区で津波被害を受けたお店が、少しずつ店を開けて頑張っていると伝えていました。富山の美味しいものを食べに行こうということに(^^)
急遽の旅には慣れているので荷物も最小限、ササっと支度してサクッと行きたい
そんな時にブログの皆さんの情報を見直すことは大事
今回もPちゃんとゆかちんに大変お世話になりました<(_ _)>
hukunekox.hatenadiary.jp
Pちゃんの記事からおいしいものチェック😊
氷見うどん、シロエビ唐揚げ、サスの昆布締め(サスとはカジキマグロ)、ホタルイカ、ゲンゲの唐揚げ、鱒の鮨(厚め)、T五(ティーゴ)
www.toyamayama.com
ゆかちんがクイズを出してた「甘金丹」(かんこんたん) これは食べてみたい!
富山と言えば薬売り、池田屋安兵衛商店さんの「越中反魂丹」(えっちゅうはんこんたん)という胃腸薬があるそうですが「甘金丹」はお菓子ですね。
駅ビルに売ってました。でも「反魂胆」(はんこんたん)っていうのも売ってました。
「かんこんたん」と「はんこんたん」?「えっちゅうはんこんたん」は薬?
なんだかあんぽんたんなこと書いてますけど、とりあえず買って来ました(笑)
反魂胆は富山の薬売りの篭のような箱に入って紙ふうせんがついてました。懐かしい~
「T五」も「ますの寿司」も美味しかったです
北前船が蝦夷から運んだ「昆布」は日本の食文化を一変させました。とりわけ北前船の故郷、北陸地方では昆布は郷土の食文化と深く関わっているそうです。
富山の人のちょっぴり人見知りだけど、温かい気持ちに触れることができて嬉しかったです。長文お読みいただいた方には感謝申し上げます。
※この記事にはLSSさんのコードを使用させていただいています。
※サイドバーの検索(モバイルは最後尾)より過去記事を探していただくことができます。